委員会活動 【Vol.144秋号:医療安全ミニ情報】ワンポイント・アドバイス

【Vol.144秋号:医療安全ミニ情報】ワンポイント・アドバイス

与薬の基本!いまさら聞けない与薬のルール

与薬は、病院における日常的な業務である一方、最も医療事故が起こりやすい場面の一つでもあります。そして、その当事者になることが多いのは看護師です。医療事故を防止するために、与薬する際の留意点を再認識しましょう。

1.起こりやすい事故

img_onepoint_au01.gif処方、調剤場面
① 医師の処方量の間違い
② 禁忌薬剤の処方
③ 処方薬剤の間違い
④ 単位の間違い
⑤ 投与方法の間違い

間違いを起こしやすそうな口頭指示よりも、むしろクリックで薬剤や単位を選択するシステムでの処方の方が、圧倒的に事故が多いのが特徴です。

【ポイント!】処方箋をその都度チェックして、疑問があれば医師に確認しましょう!

与薬場面

①静脈注射
②経口薬
③点滴静脈注射

事故内容
  • 過剰投与
  • 重複処方
  • 指示変更の確認不足
  • 薬剤の取り違え
  • 禁忌薬剤の投与
  • 投与速度の速すぎ
  • 患者間違い

2.事故を防ぐために

6Rとチェック方法の徹底
与薬には多職種が関わっています。中でも看護師は実際に患者と対面し与薬を実施するため、事故を防ぐ最後の砦といえます。
人はミスを犯すものだという前提に立って確認を徹底することが必要です。

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6つのRight
  • Right Patient   正しい患者
  • Right Drug   正しい薬
  • Right Purpose  正しい目的
  • Right Dose   正しい用量
  • Right Route   正しい用法(経路)
  • Right Time   正しい時間(投与時間)
3度の確認
  1. 保管場所から薬袋を出すとき
  2. 薬袋から薬を出すとき
  3. 薬袋を保管場所に戻すとき

●チェック方法

  • 2名によるダブルチェック
  • 指差し呼称
  • 患者に氏名をフルネームで名乗ってもらう

3.与薬の前に

患者の状態、薬剤禁忌、アレルギーの有無など対象患者の把握を行うこと。薬剤を投与する目的や薬剤の知識も必要です。
また薬剤の準備の際には、作業は中断しないように留意し、中断した場合には、再度手順の最初から準備を実施するようにしましょう。

ミスは新人が起こすものと考えがちですが、必ずしもそうではありません。知識不足や経験不足によるものが多いのですが、経験が豊富なゆえに慣れた業務や日常よく使う薬剤について思い込みが先行してしまうのです。与薬に対する緊張感は常に持ち続けていかなければなりませんね。

(文責 林 明子)

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