委員会活動 【Vol.142春号:医療安全ミニ情報】ワンポイント・アドバイス

【Vol.142春号:医療安全ミニ情報】ワンポイント・アドバイス

患者・家族とのコミュニケーションを上手く図るために・・・

日常の会話において「言ったはず」だったが伝わっていなかった、など後になって「伝えたつもり」と後悔するようなことはありませんか?
医療事故の要因に「コミュニケーションが上手くいかなかった」ということが少なくありません。
自分が持っている情報を相手に伝えることが、とても難しい時がありますよね。
この様な状況は、医療者間はもとより様々な場面でよく感じられることだと思いますが、今回は医療者と患者・家族間におけるコミュニケーションについてお話します。

img_onepoint_s01.gif上手く伝わらない背景には、疼痛や治療に対する不安などの患者側の要因と、忙しさなどを理由とする医療者側の要因が存在します。
しかし、安全な治療や看護を提供するために「説明」は欠かせないものであり、「話をする(コミュニケーション)」ことから始めなければなりません。

<コミュニケーションは聴くことから>

たくさんの情報を収集するためにまず、私たちの「聴く姿勢」から整えましょう。

聴く姿勢

  • 体を向け、患者と視線を合わせる
  • うなずき・あいづち・分かりやすい言葉
  • 話を途中でさえぎらない
  • 決めつけた対応や反論・批判などはしない
  • 否定的な表現や態度・表情はしない  など

これらを参考に患者・家族が安心して話せる場を作りましょう。

<情報を伝える>

患者は、忙しそうな医療者に対し質問しづらく「分かりました」と答える人がほとんどです。しかし、情報は正しく伝えなければ、理解が得られません。

情報を正しく伝えるポイント

  • 専門用語や分かりにくい用語は避ける
  • 説明書や表示、物を見せながら話す
  • 「してはいけない事」ではなく「どうすれば良いか」を具体的に話す
  • 相手の理解を確認しながら話を進める
  • 質問を促す

但し、話し方にも注意が必要です。
一度にたくさんの情報を伝えようとすると、何も知らない相手は頭の中で整理がつかず、パンク寸前になりかねないので、気を付けましょう。

話すポイント

  • 話(情報)が多すぎない
  • 早口で、一方的に話をすすめない
  • ポイントを押さえ、要約、強調する
  • 出来るだけ患者が聞きたいことを優先して話す

患者の立場に立ち「聴きたい情報」「伝えたい情報」を患者との会話から明確にしていきましょう。

<守秘義務>

治療や看護のために必要な情報は、医師や他のスタッフとも共有しなければなりませんが、患者のプライバシーの保護にも充分務めましょう。

(文責 永田美保)

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