委員会活動 【Vol.152秋号:医療安全ミニ情報】ワンポイント・アドバイス

【Vol.152秋号:医療安全ミニ情報】ワンポイント・アドバイス

多職種で取り組む医療安全 ~コミュニケーション力を高めよう~

医療事故の7割近くは、コミュニケーションエラーが原因と言われています。チーム医療が進み、多職種協働の場面ではチーム内の確実なコミュニケーションが安全の鍵になります。

患者の近くにいる私たち看護師は、患者の状態をその場にいない相手に適切に報告する重要な役割があります。また、報告・連絡のコミュニケーション以外に、情報の確認やエラーを指摘するコミュニケーションも必要になります。Team STEPPSのツールを使ってコミュニケーション力を高めましょう。

こんな経験はありませんか?

  • 報告をしたほうがよいかどうか迷うことがある
  • 緊急性をうまく伝えられなかった
  • うまく報告しないといけないと思うと緊張してしまう
  • 指示を期待して報告したけど、具体的な指示をもらえなかった

確実なコミュニケーションの必須要素は、「全体的」「簡潔的」「明瞭」「タイムリー」です。
多職種を含むチーム全体で、送り手と受け手が共通認識を持つと、報告・連絡が円滑になります。

緊急時の報告・連絡にSBAR

状況(Situation) 今、患者に何が起きているのかを簡潔に伝える
背景(Background) 今の状況を理解するのに必要な情報を伝える
判断(Assessment) 何が問題だと思うのか
自分の考えや判断したこと
提案(Recommendation) どうしてほしいのか提案をする
どうしたらいいのか指示を受ける

【SBAR報告時の注意点】

① 最初に、報告・連絡の趣旨を伝える。(聞き手に心構えができ、話を受け止めやすくなる)
② 「S:状況・B背景・A:判断・R提案」の順に伝える。
③ カルテや書類などの必要書類を手元に置いておく。(相手からの質問に的確に返答できる)
*SBARカードやメモを電話の近くに置くとよい

もう一度言ってみる2チャレンジルール

自分が言ったことに対して、相手からきちんと返事がない時は、
相手に確かに聞こえたとわかるまで、もう一度、はっきりと声に出して伝えましょう。

不安な気持ちを言葉で伝えるCUS

I am Concerned 私は気がかりです
I am Uncomfortable 私は不安です
This is Safety issue これは安全の問題です

2チャレンジルールを実行しても、相手から満足した返事が得られない場合、患者の安全が脅かされていると感じたら、患者安全のために「心配だ」と直接表現しましょう。

〈自信がつく! 医療安全My Bookより〉

コミュニケーションなくしてチーム医療は成立しません。安全のために、誰もがきちんと人の話を聴く姿勢や伝える話術を持ち、お互いを尊重する心をコミュニケーション力として持ち合わせていきましょう。

(文責 白井真由巳)

平成25年度夏号から、皆様にご愛読いただいていました「医療安全対策の取り組み」「医療安全ミニ情報ワンポイントアドバイス」は、今回で終了となります。今までありがとうございました。

ワンポイントアドバイスは看護協会のホームページに掲載されていますのでご覧ください。
これからも医療安全活動にご協力をお願い致します。

(医療安全委員会)

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