看護協会について会長あいさつ

会長 久保 幸
令和7年度 ご挨拶
愛媛県看護協会(以下、本会)は、おかげさまで、令和6年をもちまして、創立50周年を迎えることができました。協会活動の継続と発展に、ご協力とご支援を賜りました多くの諸先輩方、会員の皆様、関係者の皆様に心から感謝申し上げます。
さて、日本看護協会は、2025年6月、「看護の将来ビジョン2040~いのち・くらし・尊厳をまもり支える看護~」を公表し、3つの目標を掲げました。一つ目は、その人らしさを尊重する生涯を通じた支援、二つ目は、専門職として自立した判断と実践、三つ目は、キーパーソンとしての多職種との協働です。看護への期待を踏まえ、看護のもつ力を十分に発揮していくために、新たな挑戦が始まります。
本会は、この10年、2015年の「看護の将来ビジョン」の実現に向け、誰もが住み慣れた地域で、人生の最期まで自分らしい暮らし続けられるよう地域包括ケアの推進に取り組んできました。この間、療養生活を支えるために、看護職が果たした役割は、大変大きかったと実感しています。
一方で、本県は、少子高齢化、人口減少の進展により、様々な地域課題が生じ、看護職を取り巻く環境も大きく変化しています。特に、あらゆる看護の現場で、看護職不足が問題となっており、さらに、基礎教育機関の減少もあり、看護職確保の厳しさは増しています。
これらの状況を踏まえ、令和7年度重点政策は、①全世代に対応する地域包括ケアの推進、②看護職が働き続けられる就労環境の改善、③看護職のキャリア支援と活動推進、④地域の健康危機管理体制の構築を掲げ、重点事業を実施してまいります。さらに、新ビジョンに基づき、2040年を見据えた新たな重点政策・重点事業の展開に繋げてまいります。
新ビジョンは、より良い看護を提供するために、看護職自らのウェルビーイングの向上が大切であると示しています。本会は、看護の現場の声を大切に、看護職が、看護のやりがいを感じ、健全で安全な環境で働き続けられるよう支援してまいります。
本年も、本会へのご支援とご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。